各種カスタマイズ
BricsCAD はメニュー項目やツールボタンなどのユーザーインタフェースを自由に設定することができます。
特別なプログラミング言語の習得や定義ファイルの作成をするのではなく、専用コマンドでカスタマイズすることができます。
特別なプログラミング言語の習得や定義ファイルの作成をするのではなく、専用コマンドでカスタマイズすることができます。
利用について
■ カスタマイズメニューの使用
カスタマイズされたユーザーインタフェースは拡張子[cui]ファイルに保存されます。
拡張子[cui]ファイルをロードすることで、カスタマイズメニューを使用することができます。
一度ロードされたカスタマイズメニューは、同じプロファイルであれば、再起動時に自動でロードされます。
■ カスタマイズメニューの作成
カスタマイズメニューは、専用コマンド[customize]で作成・編集します。
メインメニューファイルまたは部分メニューファイルを作成・編集し、保存します。
実際のメニューのカスタマイズ例については以下を参照してください
>>メニューのカスタマイズ
■ 関連コマンド
cui または customize
メニューやショートカットなどを編集・登録するためのコマンド
LISPはリスト処理に特化したプログラミング言語で、括弧を多用するインタプリタ(逐次実行)言語です。
BricsCAD の LISP は、図形データをリストに適用し、図形の作成・編集などの機能をカスタマイズできます。
BricsCAD の LISP は、図形データをリストに適用し、図形の作成・編集などの機能をカスタマイズできます。
利用について
■ LISPプログラムの使用
- LISP はすべての BricsCAD対応OS および グレードで利用することができます。
また、体験版としてインストールした場合でも使用可能です。
LISP を使用するための機能はインストール時に標準でインストールされますので、LISP プログラムはインストール直後から使用することができます。
■ LISPプログラムの作成
LISP プログラムを開発するための統合環境を開く機能として、V18.2 以降 の BLADE コマンドのご利用が可能です。
メモ帳などのテキストエディタでプログラムを記述、ロードすることで、LISP で記述して拡張機能を使用することができます。
また、短いプログラムであれば、メニューマクロとして記述し、メニューから実行することもできます。
■ 関連コマンド
・APPLOAD |
各種カスタマイズモジュールをロードするためのコマンド |
VBA (Visual Basic For Application)は、アプリケーションを独自に拡張するマクロ言語用に作られたMicrosoftのプログラミング言語です。同社のプログラミング言語 [Visual Basic] の言語仕様で記述するインタプリタ(逐次実行)言語です。
VBA利用について
■ VBAプログラムの使用■
VBA は BricsCAD ~V16までは 32bit 版 のみ、 BricsCAD V17 ~V20では32bit/64bitで利用可能、BricsCADV21 では 64bit 版のみとなります。
対象 OS はWindows となります。また、利用可能なグレードは Pro 以上となります。
VBAプログラムを使用するためには、VBAマクロファイルをロードし、VBA実行コマンドにて実行します。
VBAマクロファイルのロードや実行のためのコマンドを使用するためには、別途VBAのエンジンのインストールが必要です。
また、VBAエンジンをインストールしている場合でも、VBAエンジンのセキュリティ設定により実行できない場合があります。
そのときは、セキュリティ設定をする必要があります。
■ VBAバージョン ■
対象のCADのバージョンによってVBAバージョンが違うので注意して開発を行ってください。
BricsCADはV17より32bit/64itで開発可能です。
CADバージョン | VBAバージョン |
BricsCAD V16 (32bit) | VBA 6 |
BricsCADV18,BricsCAD V17 (32bit) | VBA 7.1 |
BricsCADV18,BricsCAD V17 (64bit) | VBA 7.1 |
■ VBAプログラムの作成■
VBAエンジンをインストールすると、プログラム開発用統合環境を利用することができます。
各種コマンドにて、プロジェクトの作成やプログラムの作成・実行を行ないます。
■ 関連コマンド■
・vbanew |
VBAプロジェクトを新規に作成するコマンド |
・vbaide |
VBAプログラムの開発用エディタを表示するコマンド |
・vbaload |
VBAマクロファイルをロードするためのコマンド ファイル選択ダイアログでロードするVBAマクロファイルを選択し、ロードします。 ダイアログを表示せずに、ファイルパスを指定してロードさせる場合は、コマンド[-vbaload]を使います。 |
・vbarun |
ロードされているVBAマクロを実行するためのコマンド VBAマクロ一覧ダイアログから選択して、実行します。 ダイアログを表示せずに、VBAマクロを実行させる場合は、コマンド[-vbarun]を使います。 |
・vbaman VBA管理コマンド |
ロードされているマクロファイルやプロジェクトの一覧を表示し、VBAマクロプロジェクトの新規作成やロード中のVBAマクロファイルおよびプロジェクトの一覧表示、開発用エディタの起動などが1つの画面から実行できます。 |
BRXは Microsoft のプログラミング言語 [Microsoft Visual C++] にて拡張機能を作成するC/C++言語形式のAPIです。
図形データのみならず、CAD自体の機能についてもクラスライブラリとして提供している拡張性の高いAPIです。
図形データのみならず、CAD自体の機能についてもクラスライブラリとして提供している拡張性の高いAPIです。
利用について
■ BRXプログラムの使用■
BRX の対象 OS はWindows となります。
利用可能なグレードは Pro 以上となります。 (Lite(旧Classic) では、BRXプログラムをロードすることはできません)。
BRX プログラムを使用するためには、BRX モジュールをロードする必要があります。
BRX モジュールのロードはコマンド[appload]にて、モジュールファイルを指定し、ロードするか、LISP プログラムにて関数(arxload)にてロードします。
■ BRXプログラムの作成■
BRXはDLL形式のモジュールとなります。
BricsCAD V21.1 の BRXモジュールを開発するためには、以下のものが必要になります。
・Microsoft Visual Studio 2017 / VisualC++ 14.1 ・BRX SDK (V21.1.04 r15543 以降) (*1) |
・Microsoft Visual Studio 2017 / VisualC++ 14.1 ・BRX SDK (V20.1.04 r14039 以降) (*1) |
・Microsoft Visual Studio 2017 / VisualC++ 14.1 ・BRX SDK (V19.1.02 r12615 以降) (*1) |
・Microsoft Visual Studio 2013 / VisualC++ 12 ・BRX SDK (V18.1.04 r11805 以降) (*1) |
・Microsoft Visual Studio 2013 / VisualC++ 12 ・BRX SDK (V16.1.05 r9634 以降) (*1) |
・Microsoft Visual Studio 2010 (SP1~) / VisualC++ 10 ・BRX SDK (V15.1.11 r8865 以降) (*1) |
BRX SDK は、Bricsysが提供する開発キットです。
デベロッパー登録をし、承認されると、専用サイトよりダウンロードすることができます。
Visual Studioのバージョンにつきまして
こちらは Visual Studio 2013 でビルドする必要があります。
開発環境に Visual Studio 2013 と Visual Studio 2015 の両方がインストールされている場合は、 プロジェクトの "プラットフォーム ツールセット" を "Visual Studio 2013 (v120)" にすることで、 Visual Studio 2015 でもコンパイル可能です。
いずれにしましても Visual Studio 2013 がインストールされている必要があります。
開発者としてのご登録はBricsysサイトの専用ページから[BricsCADの為の開発者登録] をクリックして登録を行ってください。
※開発者としてご登録されただけでは申請処理の完了にはなりません。ご登録完了後に弊社から申請の為の手続きについてご連絡させていただきます。
■ 関連コマンド■
・APPLOAD |
各種カスタマイズモジュールをロードするためのコマンド |
.NET API
.NET API は Microsoft の .NET Framework 環境上で動作するアプリケーションを作成するためのAPIです。
BRX 同様に図形データのみならず、CAD 自体の機能についてもクラスライブラリとして提供している拡張性の高いAPIです。
BRX 同様に図形データのみならず、CAD 自体の機能についてもクラスライブラリとして提供している拡張性の高いAPIです。
利用について
■ .NET APIの使用■
.NET API の対象 OS はWindows となります。
利用可能なグレードは Pro 以上となります。
(Lite(旧Classic) では、.NETプログラムをロードすることはできません)。
.NET API プログラムを使用するためには、.NET モジュールをロードする必要があります。
.NET モジュールは コマンド[appload] または コマンド[netload]にて、モジュールファイルをロードします。
■ .NETプログラムの作成■
.NET アプリケーション は DLL 形式(.NETのアセンブリ形式)となります。 .NETモジュールを開発するためには、以下のものが必要になります。
・.NETアプリケーションを作成できる開発言語 |
BricsCAD V16 は NET Framework 4.5 ベースとなるので、NET Framework 4.5 の .NET アプリケーションが作成できるもの。 BricsCAD V15 は NET Framework 4 ベースとなるので、NET Framework 4 の .NET アプリケーションが作成できるもの。 Visual Basic, Visual C# など |
・BricsCAD の .NET アセンブリ |
BricsCAD の .NET アセンブリ(クラスライブラリ)は、BricsCADのインストールフォルダにインストールされます。 |
■ .NETコマンド■
・NETLOAD |
.NETモジュールをロードするためのコマンド |